かの有名な京都・清水寺へと続く坂道が清水坂(きよみずざか)。坂沿いには清水焼を始めとする土産物店や料理屋などが建ち並びます。
そこから一本だけ西へ入った道沿いに清水坂公園があります。奥に見えている建物は京都市文化財建造物保存技術研修センター。道とセンターとの間だけが公園です。
西隣には昭和初期に建てられたモダンな小学校の建物。いまは廃校になり、ホテルとして活用されています。
ほかにも公園の周りには水道施設や地区集会所などもあり、古い時代から建て込んだ門前町だった地区で、なんとか確保できた公共用地に色々と集めて建ててきた様子が見て取れます。
以前は児童公園仕立てで滑り台やブランコなどがあったはずなのですが、数年前に改修されて、広場型の公園に生まれ変わっています。
開発規制があるため新しくマンションが建って子供がワッと増えるような地区でもないので、公園も小学校も、子供向けのものはだんだん減っていくのが宿命です。
代わりに重要視されるのが、防災機能です。
小学校がホテルになってしまうと災害時の緊急避難場所としては使いづらくなるので、相対的に公園の役割が大きくなります。
ここでも、かまどベンチなどの防災設備が取り入れられていました。
そんな小さな公園で目についたのは、どなたかが掃除した後に作られた土の山。さりげなく枯山水の技法が用いられています。
シンプルな園内の意外なところに京都らしさを感じた清水坂公園でした。
(2021年11月訪問)
【2023年4月追記】
パソコンの中を整理していたら、約20年前、2002年に撮影した写真が出てきました。
記事中に書いた滑り台とブランコだけでなく、トイレもあったのですね。
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