上ノ山公園は、JR相生駅北東の山の手に連なる住宅地にある小公園です。
「上ノ山」というのはおそらく開発前の小字名で、その名の通りの地形をしています。すなわち、平坦に造成された高台の端部にあり、周りの建物よりも少し高い位置からあたりを見渡すことができます。
この地形は古くからのもののようで、ここが平安時代末期につくられた城の跡だという石碑が建てられていました。
No.2877 駅北第一公園の回で登場した光明山城は奈良時代の築城だと解説されていましたが、相生駅周辺の城は、一般的に思う築城年代よりもずいぶん遡るようです。
■現地の石碑より「那波山城之碑」
那波山城は「池ノ内上ノ山」の標高25mの丘が、その城跡とされ別名の「上ノ山城」とも呼ばれる。
伝承によれば、高倉天皇の御代、承安3年(1173)平経盛が築城し、寿永2年(1183)源義経に攻められ落城したといわれる。
さて園内ですが、周辺の宅地造成の関係でやや変形の三角形なった敷地の中に広場を大きく取って、遊具は滑り台&砂場のみ。ほかにはパーゴラと手洗い場くらいというシンプルな構成になっています。
滑り台は、この地区では見慣れたラダー遊具付きのもの。
手洗い場はカエルが大きな口を開けているものです。
広場部分はシンプルですが、地形の変わり目にあたる斜面地もサクラを多く植えた園地としてデザインされており、短い距離ですが歩いて楽しい空間が形作られています。
隣接地には地区集会所や地蔵堂などもあり、ご近所の方が、なんとなく集まりやすい場所になっている上ノ山公園でした。
(2021年9月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿