山野井児童公園は神戸電鉄・鵯越駅の東、No.2806 里山町公園とは反対側にある小公園で、山裾の密集した住宅地にあって小さいながらも唯一のオープンスペースとなっています。
どことなく一般の住宅の門構えのような出入口から園内に入ると、右側に少し高くなったテラス状のスペースがあって、そこに石碑が建っています。
■現地の石碑より
源平の合戦で源義経が行った「鵯越の逆落し」の古戦場は、この一帯であると云われている。神戸市長 宮崎辰雄
なんというか、書かれているシンプルな内容と大仰な市長名義という点がアンバランスで、どう捉えて良いのかわかりにくい石碑ですが、じつは重要なのは裏面で、そこには昭和52年(1977)に山野井信雄さん・展子さんから寄贈された旨が刻まれています。
おそらく石碑ではなく公園の土地や施設が山野井さんの寄付で、その山野井さんは神戸市立博物館の収蔵品の中にある「山野井信雄コレクション」を寄付された方と同一人物で、なんらか財を成して神戸市に色々と寄付をされた方なのだろうと考えます。
なので、石碑の署名も市長名義。公園名も山野井公園。
さて、改めて園内。
隣のお宅との境界部分の高低差を使った藤棚の休憩スペースが素敵です。
せっかくなので、藤棚の下に座って園内を眺めてみます。
尾根状に小さく突き出した三角地を使っており、下写真に写っている範囲ですべてです。
少し角度を変えて、菊水山の方向。
こちらは突先の四阿のところまで行ってから、鵯越墓園の方向。墓園名物の大仏が見えています。
肉眼ならもっとハッキリわかるのですが、スマホのデジタルズームでは、これが限界。
そして園内を振り返ると、こうなっています。
ご近所の人口構造も変わってしまって、滑り台や鉄棒を使う児童はあまりいないことでしょうが、周りの山なみを眺めながらのんびりするにはちょうどよい山野井児童公園でした。
(2021年5月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿