神戸市兵庫区の里山町は、神戸電鉄・鵯越駅近くの、周りを山に囲まれた小さな町です。
鵯越(ひよどりごえ)は、平家物語で語られる源平合戦の「鵯越の逆落とし」で知られる地名ですが、なにぶん昔の話なので本当にこのあたりを源義経の軍勢が駆け下りたのかどうかはよくわかりません。
一番問題なのは、このあたりのガケを駆け下りたところで平家が陣を敷いていたというNo.2051 一の谷公園の付近までは7~8キロも離れているため奇襲にならない点で、そのへんを踏まえて色んな方が諸説述べておられます。
それはさておき、駅から西へ50メートルほど離れたガケの途中にあるのが里山町公園です。
このガケをウマに乗って駆け下りることができるでしょうか。
園内に出入りできるのは、この屈曲した階段だけ。BMXやスケボーでも入り込むのは大変です。
階段を下りて、園内を見渡すとこんな感じです。
階段から見て手前に広場スペースがあり、奥にブランコ、滑り台、鉄棒、砂場などの遊具が配置されています。
遊具は、神戸市内ではよく見かける形のものです。
そのほかに小さな園内で目立っているのは、やけに背が高い防災放送用のスピーカーと、何本も建てられたソーラー発電式の公園灯です。
この小さな公園には不釣り合いなほどに防災設備が充実しているのは、周りが山に囲まれていて災害時に孤立しやすい地区だからでしょうか。
なにしろ、山だけでなく鉄道や自動車道にも遮られるため、この地区から歩いて外に出ようと思うと、歩行者専用の生活トンネルを通らないといけないのですが、
これが「頭上注意」とかいうレベルではなく、150センチくらいの高さしかないので、並の男性なら頭を外してブロッケン伯爵状態になっても肩が当たるのではないかと思うほどなのです。
なので、普段づかいにはともかく、やはり災害時はちょっと不安になります。
そこで、ひとつあると安心な里山町公園でした。
(2021年5月訪問)
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