町田市のつくし野地区は、1960年代から東急電鉄が丘陵地を開発して売り出した戸建て住宅地です。南つくし野は、つくし野よりも少し遅れて1970年代から分譲が始まっていますがまちづくりとしては一連のものです。
一枚の写真にはうまく収まらないのですが、周囲から見ると6~7メートルほど低い位置にあるテニスコートと広場が、大雨のときには周辺地区の雨水を流れ込ませて一時的に貯留し、下流の川に一気に流れ込まないようにするための働きを担っています。
現地の案内板でも調整池機能について触れていますが、段階を踏んで浸水することには触れられていません。
でも、なまじそれを知っている人だと「テニスコートが浸かっても、広場はまだ安心!」と思い込んでしまって危ない目に会うかも知れないので、あまり言わない方が良いかも知れません。
広場を囲む部分は芝生敷きの斜面になっていて、円形劇場のようです。
地区のお祭りや、ちょっとしたコンサートなどに使いやすい形ですが、構造的に広場には車両が入ることができないので、イベント中にゲリラ豪雨に襲われると、施設撤去などが追いつかないようにも思います。
近年はゲリラ豪雨が増えているので、こうした調整池兼用の公園の果たす役割が大きくなっている反面、安全対策を含めた運用面での負担が増えていることが悩ましいところです。
まずは利用者に対して「ここは大雨の時には水が流れ込みますよ」ということをお知らせするしかないのですが、そうすると今度は「水が入ったところの写真を撮ってSNSにあげよう」として集まってくる人もいるので何をか言わんやです。
さて、調整池兼用部を除いた高いところですが、その中にも高低差があって、複合遊具や花壇のある段と、もう一段高くなった休憩所のある段とに分かれます。
遊具コーナーには子供さんがたくさん遊んでいたので、遠くからパチリ。
小ぶりな複合遊具と、揺れる動物遊具などがありました。
一番高いところには、パーゴラ&ベンチと花壇、モニュメントなどがあります。
このモニュメントを見た瞬間に、「これは那覇市のNo.323 ひよどり公園で”巨大魚怪獣ムルチのよう”と呼んだモニュメントと同じものではないか?」と思い当たりました。
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