神戸市西部にある住宅地・神陵台の字を見ると「かみのみささぎ」だなんて、どれほど由緒ある地名かと思ってしまいますが、川口陽之『垂水史跡めぐり』(垂水区役所)によれば「昭和42年の造成の際に、第2神明道路を望む台地ということから『神陵台』と決められたもので、故事来歴はありません」と素っ気なく書かれています。
でも神明道路は神戸と明石を結ぶ道路なので「明石はどこへ消えた?」と思わざるを得ない、中途半端な説明のようにも思います。
そんな神陵台の北の方にある神陵台北公園。戸建て住宅地の中にある小公園です。
小さく上下2段に分かれており、その間を繋ぐガケ滑り台とガケ登りがシンボル的な遊具だと言えるのですが、それだけに結構な人気で、しばらく待ってみましたが遊ぶ子供が尽きないので、遠目からの写真のみになりました。
またいつか来ることがあればと思う神陵台北公園でした。
(2020年3月訪問)
神陵台は山を切り開いて作られた新興住宅地ですが、当時、その山に古墳というか御陵があって、そこから神陵台という名前が付けられたんです。
返信削除開発にあたった大手企業の担当者から直接お聞きしました。
恐らく規模の小さい物だったか、廃れた物だったかで、保存されることなく、いつしか時の中に記録も記憶もされず消えてしまったのではないかと思います。
場所は現在の神陵台8丁目や9丁目のあたりです。
ブログ作者です。記録や書物に残らない情報、ありがとうございます。
返信削除この付近では、もう少し南の南多聞台~松が丘には多聞古墳群(群集墳)の調査記録がありますが、神陵台まで上がるとそれがなく、ずっと気にかかっているところです。
現在の神陵台と長坂との境界あたりに、重塚(繁塚)という小字があるので、何かしらの塚があったとは思うのですが、これを探るのは今後の宿題だと思っています。