沖縄には、しばしば公園のサイズに不釣り合いなほどに大きなコンクリート製遊具が置かれた公園があります。
本ブログでは、そうした公園を「巨大コンクリート遊具一本勝負」として分類しているのですが、近年ではコンクリート製遊具そのものが減っていることもあり、だんだんと貴重な存在になりつつあります。
そんな中、最近(2019年)になってモノレールのてだこ浦西駅が開業した浦西地区で、久しぶりに巨大コンクリート遊具一本勝負に出会いました。
その名もドラゴン公園です!
公園敷地は、区画整理事業で生まれたと思しき1,600平米ほどの小さなものなのですが、その中央に全長20メートルほどのドラゴンが鎮座しています。
本ブログで以前に訪ねた、No.1272 どらごん公園は、地面に線画でドラゴンを描くという地上絵タイプでしたが、こちらは立体ですので迫力が違います。
敷地に対してドラゴンが大きすぎて、全身が入るように撮影するのが難しいほどです。
ギョロリとした眼、刺々しいまでのヒゲ、真っ赤な口には尖った牙、高く伸びた角と、表情も豊かです。
ウロコやタテガミなど、遊びには直接は関係しない部分の細工も細かく、製作者の方の造形へのこだわりが伝わってきます。
で、遊具としては何ができるかと言えば、まず頭の部分からターザンロープが伸びています。
これも結構長くて、ロープの長さが15メートルくらいあります。
公園敷地の対角線がドラゴンとロープとで占められている格好になりますので、現代的には、安全管理面からあまり採用されない配置です。
受け口になる部分は球体をしています。
龍が持っている宝珠のようにも見えますし、ドラゴンが口から吐いた火の玉のようでもあります。
頭から振り返り、胴体部分は滑り台になっています。
滑り部の幅は普通の滑り台と同じくらいなのですが、側壁部分の立ち上がりが高いので、狭苦しい印象を受けます。
滑り出たところは砂場になっています。
少し変形のタマネギのような形をしていますが、場所が場所だけに、ドラゴンのウンチのように見えなくもありません。
そして、ドラゴンの後ろ足のあたりからは、高・低2本の鉄棒が生えています。
全体的な造形が良くできているだけに、ただ胴体にブッ刺しただけの鉄棒の処理は、少し残念なところです。
折れ曲がっている胴体の下部は、2連ブランコ。
下から見上げると、ドラゴンの腹の部分の造形もなかなか手が込んでいます。
このように、ドラゴンの外回りは遊具としてよじ登れるような構造にはなっていませんが、かろうじて足先だけは登ったり、腰掛けたりできるようになっています。
あと、ドラゴンからみると20年くらいは後輩だと思われるトリケラトプスのジャングルジムもあります。
本来のテーマはドラゴンのはずなのですが、ジャングルジムに限らず所々に恐竜-古代風アイテムも入っており、トイレは擬岩風の外装になっています。
スツールはツタの絡み合う密林風の擬木。
小さなドラゴンも隠れている浦添市のドラゴン公園でした。
(2019年12月訪問)
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