周囲は区画整理がされた整った街区なのですが、公園は1939年(昭和14年)開園だということなので、区画整理自体が戦前に実施されたものなのだろうと思います。
そして、開園から80年となると、古い公園が多い京都市内にあっても、かなり古株の公園です。
さすがに80年前からの物件は、そう多くはないと思うのですが、園名板や砂場、外周のコンクリート柵などは怪しいですね。
さて、その園内は、50メートル四方くらいの整った形の敷地を、高木植栽を使って3つに切り分けたような、独特の空間利用がされています。
文章では表現しづらいのでグーグルの空撮を貼り付けてしまいますが、なんというか、取っ手の付いたチリトリを置いたような形で空間が切り分けられている様子が伝わるでしょうか。
実際には、北側の出入口から入ると、その左右それぞれが、高木で区切られた遊具スペースになっています。
左には、先ほどの古そうな砂場とシーソーがあって、パーゴラもある一角。砂場とパーゴラがあることで、幼児の遊びに適しています。
右には、ブランコ、滑り台、ジャングルジムが並んでおり、どちらかと言えば元気のよい小学生が集まってくるスペースです。
で、残ったチリトリの本体部分が広場、ということであればわかりやすかったのですが、さらにその一角をフェンスで仕切って、幼児向けの遊具コーナーが設けられています。
それがこちらで、幼児向けの滑り台、2連ブランコ、動物遊具などがあります。
京都市ならではのコンクリート製滑り台が目立っています。
ブランコは、先に登場したピンク色のブランコと違いはないですね。
座板も普通のもので、とくに幼児向けの仕様にはなっていません。
大きな口を開けたカバと、落ち着いたパンダの遊具もあります。
おそらく、もともとは遊具コーナーは左右2つだったものが、後になってから広場部分を削ってでも幼児遊具を増やしたいというニーズがあって、改良されたのではないかと思います。
そのへんの経過について、お地蔵さんに聞いてみたい吉祥院児童公園でした。
(2019年6月訪問)
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