京都市南区に四ツ塚という地域があります。
これは当地に狐塚、琵琶塚、経田塚、杉塚という四つの塚があったことに因むという話なのですが、そのうちの一つ、琵琶塚の名を冠した琵琶塚公園。ただし、琵琶塚そのものは現存していないようです。
資料によれば、開園は1943年(昭和18年)ということなので、全国的にもまぁまぁ古株の公園です。
区画整理で開かれたと思われる70メートル四方くらいの、街なかにしては大きめの敷地を、あまり仕切らずに広く使っている姿が印象的です。
とは言え、いちおう広場と遊具コーナーくらいはイチョウ並木で仕切られています。
遊具は滑り台、ブランコ、砂場、シーソー、鉄棒など。
京都市では標準的なものばかりで、とくだん目立つものはありません。
そして、なぜか広場側の一角にも、2連ブランコが1基だけポツンと置かれていました。
ブランコだけ人気があって、足りなくなったのでしょうか。
ぶらさがり健康器や背伸ばしベンチなど、大人向けの健康器具もありました。
そのほかに、トイレや公衆電話、ポストなど、近所の公園にありそうなものが一通り揃っています。
トイレはシンプルな直線と平面で構成したところに少しだけタイルの装飾などがあって、京都モダンな建築風でもあります。
やはり、敷地に余裕があると、色々置けていいですね。
その中で、ちょっとよくわからなかったのは、こちらのベンチの台座部分。
コンクリート台座と木製ベンチ板の間とをつないでいる金属製の円柱には、どのような役割があるのでしょうか。
小さな謎が残った琵琶塚公園でした。
(2019年6月訪問)
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