吉川英治「宮本武蔵-水の巻」より
西洞院四条の辻からぞろぞろ出て来た侍たちである。その横には、白壁で築いた長い塀と宏壮な腕木門があった。
室町家兵法所出仕 平安 吉岡拳法
と書いた門札が、もう眼をよせてよく見なければ読めないほど黒くなって、しかし厳めしさを失わずにかかっている。
当然ながら、現在の公園には吉岡道場の影も形もありません。
おおむね40メートル四方くらいの整った形の敷地に、遊具がバラバラと置かれている児童公園です。
児童コーナーと幼児コーナーがはっきりとフェンスで区切られており、児童コーナーには京都市標準のコンクリート滑り台、ブランコなどがあります。
一方の幼児コーナー。
周囲をフェンスで囲まれた中に、小さな砂場や揺れる動物遊具、ラダー遊具などがあります。
幼児向けの滑り台は、これも京都市標準のコンクリート製。他の都市ではあまり見かけないタイプなのですが、京都市ではこれと決まっています。
しかし、幼児向け遊具が並ぶ中で、この捻りの入ったラダー遊具だけがやや難易度高めかも。幼稚園の年長さんくらいでないと、難しいのではないかと思います。
四条烏丸駅から徒歩5分、周囲にはこれといったオープンスペースもない繁華な地区にある公園で、トイレも日陰もベンチもあるので、大人も子供も集まってきそうです。
きっと、こんな路地からも人が集まってくるであろう綾西公園でした。
(2019年6月訪問)
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