南畝と書いて「のうねん」と読む南畝町。いわゆる難読地名かと思います。
播磨地名研究会編著『新・姫路の町名』によれば「『播磨国風土記』飾磨の郡に長畝川の名が見え、賀毛の郡長畝村の人々が来てこの川でマコモを刈っていたことから『長畝』の名が生まれたという。この長畝の南部の南長畝(みなみながうね)が『のうねん』に変わったともいわれる」とあります。
南畝町の南畝公園は、JR姫路駅から徒歩3分ほどの好立地にあり、園内から駅方向を眺めれば、眼に入るのは播州名物・揖保乃糸の巨大な広告看板。
公園の構造としては、敷地の中央にパーゴラをおいて区切りとし、北側に遊具、南側に広場を配置するという、区画整理地によくあるパターンのものです。
パーゴラの周りの花壇がよく手入れをされていて美しいのですが、よく見ると使わないところには真っ黒な防草シートを被せて、手を入れるところにはしっかりと植えるという、「選択と集中」がなされていることに気づきます。
そうした目で外周部を見てみると、こちらも樹木植栽地の下は防草シートで覆われ、この調子で外周4辺をグルリと取り囲んでいます。
おそらく、防草シートが敷いてある部分にも元々は花壇が含まれており、当初と比べて公園に関われる人が減ってしまい、花壇を縮小せざるを得なくなったのではないかと想像します。
しかし、雑草対策が大変なことはよくわかるのですが、見た目の悪さはかなりのものなので、透水性の土舗装にするなど、なんとか別の対策方法を考えていただきたいところです。
遊具コーナーは、滑り台、2連ブランコ、ジャングルジム、揺れる動物遊具、砂場など、一通りのものが揃っています。ちょうど子供たちが遊んでいたので、写真は少なめです。
敷地の北端にあるお地蔵様は、現地の由来書きによれば、もともとは昭和9年(1939)に満州事変で負傷して帰参した方が平癒を祈って建立したお地蔵様で、平成29年(2017)に祠を新築したと書かれていました。
見た限りでは、祠だけではなくお地蔵様も真新しく見えたのですが、なにかリフレッシュ加工のようなものが施されたのでしょうか
駅近なわりには落ち着く良い公園なのですが、それだけに真っ黒な防草シートが気になってしまった南畝公園でした。
(2018年4月訪問)
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