兵庫県明石市の松江地区は、中心市街地からは3キロほど西に離れ、旧・林崎村に含まれる海岸沿いにあたります。そこで、最寄り駅は林崎松江海岸駅。
駅からやや西寄りの海に面した松江公園は、2011年(平成23年)に開園した、比較的新しい公園です。
正面の出入口を入ると、まずは石張りの広場があります。
この部分はいざという時は防災活動用の敷地という扱いになっており、備蓄倉庫が建てられているほか、地下には耐震性貯水槽が埋まっています。
ここから左へ進むと遊具広場。
そこに鎮座するのは、ねじり鉢巻きも凛々しいタコ滑り台です。明石ダコで有名な町だけに、存在感が際立っています。
まだ新しいため、鮮やかな赤色が青い空、緑の園内に映えます。
古いタコ滑り台と比べると表面的なフォルムは大きく変わらないのですが、滑り台の横にあたる壁部分が転落防止のために高くなっており、またハシゴではなく階段で上るようになっているなど、近年求められる安全性能への対応が見られます。
周りには、子ダコもいます。 こちらは頭に伝声管が生えたタイプ。
口から水を吐くタイプ。念のため少し水を出しましたが、黒くはありませんでした。
エントランスとタコ周りを除くと、園内の大半は大きな芝草の広場になっています。
夏場は少々暑いかも知れませんが、海辺の開放感ともあわさって、非常に気持ちの良い空間になっています。
園路沿いには健康器具がいくつも並べられており、広場周りを歩きながらサーキット・トレーニングができるようにもなっています。
そんな広場の一角には盛土山。
特段に「なにかのため」という風には見えませんが、駆け上がったり、頂上に座り込んだり、遠くの方を眺めたりと、意外に色々と使えるアイテムです。
エントランスからは一番離れたところまで行くと、明石海峡を西に望む展望台のようになっています。海辺は松江海水浴場なので、季節が来れば賑わうことでしょう。
そんな潮風が感じられる園内に、久々に見た擬木の公園灯。
隣に立つ防犯カメラや時計のポールが銀ピカなので、公園灯だけが木を装っても仕方がないのですが、なぜここだけ拘ったのでしょうか。
あるいは、デザイナーがどうしても譲れなかった擬木支柱の横に、後から無遠慮に防犯カメラが建てられたのか、などと考えてしまいます。
緑の海原に赤いタコが泳ぐ松江公園でした。
(2018年5月訪問)
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