今市は大阪市の北部、旭区にある町名で、元々は京阪を結ぶ街道沿いの物資集散地として「古市」との対照として名付けられたと言います。
「では古市はどこ?」となるのですが、旭区のHPによれば「(今市は)東成郡古市郷のうちにあり」と書かれており、付近一帯が古市で、その中でも新しいのが今市だということです。
古市は平安時代の辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』にも出てくる地名だということですが、その時点ですでに「古い」と言われていたのだとすれば、相当に古いのでしょう。
さて、そんな今市にある今市公園。けっしてイマイチな公園ではなく、戦災を逃れた古い街なみの中で、貴重な公共オープンスペースとなっています。
資料によれば面積は552平米ということですが、鍵型の変形敷地をしており、また道路との境界に柵や植栽がないため、数字よりも狭く見えます。
そんな敷地に、幼児向けの複合遊具、ブランコ、ベンチなどが置かれています。
複合遊具は、なんとなくゾウのような形をしています。
大阪市の公園では、普通のブランコと幼児用のブランコがセットで置かれることが多いのですが、ここは幼児用のみ2連のタイプ。敷地が狭いので、やむを得ないところです。
前面の道路は4メートル幅ギリギリぐらいの細道の割には京阪・滝井駅と京阪国道方面とを結ぶ抜け道になっており、朝夕は車や自転車が少なくありません。
それだけに、小さいながらも子供の遊び場、近所の方々の集い場所として重要な役割を果たしている今市公園でした。
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