神戸市灘区の土山町は市街地の中ではもっとも山沿い部分にあたり、坂道をヨイコラと上っていった先にあります。
神戸市の場合は市街地と隣接するのは標高900メートルを越える六甲山系で、そこにはイノシシを始めとする鳥獣が住んでいるため、山沿いの住宅地は常にイノシシとのせめぎ合いを避けられません。
そんな立地にあるのが、土山町北公園。
公園の奥に見えている有料老人ホームの建物の裏側は、すぐ六甲の山林へと通じています。
敷地は大きく上下2段に分かれており、下段は土敷きの小さな広場になっています。
こちらは踏み固められた地面なので、これといって変わったところはないのですが、
上段は滑り台と雲梯の複合遊具があって、足元が芝生になっています。この芝生部分がイノシシに掘り起こされてグダグダになっていました。
柔らかい芝生の下の地面にはミミズなどが住んでいるため、イノシシがそれを探して手当たり次第に掘り起こしてしまうのです。
写真ではわかりにくいのですが、芝生地のほぼ全体がデコボコになっています。
このあたりのイノシシは人馴れしていて、隣が家だろうが、犬を飼っていようがあまり気にせずにやってくるので、夜の間に活発に活動している様子が見て取れます。
人と動物たちのせめぎあいの最前線にある土山町公園でした。
(2016年12月訪問)
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