浦添市の伊祖・城間付近は1975年(昭和50年)から区画整理が始まった地区で、それまで丘陵上の畑地が多かったところが、今は幹線道路沿いの住宅地になっています。
そんな地区なので小公園が計画的に配置されているのですが、そのうちの一部で「花シリーズ」と言える名付けがされている公園を訪ねる1回目。本日は「すずらん公園」です。
スズランは寒さに強く暑さに弱い植物で、本州中部から北海道や、高山などに分布します。ですので沖縄には自生していません。
まぁ公園名はそんな植物の実際には関係なく、美しい名前ということで採用されたのでしょう。
Wikipedia「スズラン」 より引用して表示 |
もとが丘陵地形なので園内にも若干の高低差があり、それを利用してガケ滑り台が作られています。そこに描かれているのは、当然スズランです。
滑り降りた先は巨大な砂場になっており、その中に大きなタイヤブランコが設置されています。
転落事故を防ぐために柔らかい砂場の中に遊具を設置することは多いのですが、タイヤブランコの事故は重さのあるタイヤが激突して起きるものなので、この配置にはそれほど意味が無いと思います。意味が無いどころか、滑り台や砂場の利用者と交錯する位置に置くのは早々にやめたほうが良いでしょう。
とは言え、この公園では現在の安全基準に合わない遊具、危険な遊具がどんどん撤去されてきた痕跡が残されており、タイヤブランコまで撤去してしまうと寂しくなるという気持ちもわかります。
痕跡その1 回転ジャングルジムの軸の痕跡
痕跡その2 ターザンロープの痕跡
シーソーも木部がボロボロで、そう遠からず痕跡になる気がします。
広場はあるのですが、園内に段差が多いこともあって十分に活かしきれていないようにも思います。
竣工からはや30年。遊具もそうですが、敷地の使い方や植栽も含めたリニューアルを考える時期が来ているすずらん公園でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿