1307/1000 まえはら公園(沖縄県浦添市)

2016/10/27

おもしろトイレ 浦添市 沖縄県 擬木の世界 身近な公園

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まえはら公園は、浦添市伊祖の区画整理地区にある小公園です。
公園のあるブロック全体が国道330号浦添バイパスからパイプライン通りへ続く緩斜面地にあり、公園内もゆるく傾斜のついた形状となっています。

そこで登場するのは、傾斜地の高低差を利用した滑り台。丘の上からトイレの屋上まで橋を渡り、そこから砂場へと滑り出す構造になっています。

滑り台のデッキ兼用となっているトイレ自体は、レンガの上に丸太が乗っかった、よくわからないけれど特徴的なデザインをしています。
また橋・デッキ部分の転落防止柵は曲線混じりの網目をすべてコンクリート擬木で仕上げるという技が使われていて、いつもながら沖縄の公園がコンクリート擬木にかける熱意には心打たれます。

そして、この滑り台だけでは終わりません。
ガケ下の平坦地には、大小様々な滑り台が群れています。大きな複合遊具から滑り台が何本も突き出していることは多いのですが、ここでは3つのかたまりに分けて設置していることで面白い景になっています。
ちょっと公園規模に対して遊具が大きすぎて、混み合っている気もしますが。

そのほかに目立つ遊具としては、バスケットゴール風の遊具、本ブログでの通称・玉入れ練習機があります。

No.318 小禄がじゅまる公園でも似たような遊具(下写真)を見かけましたが、それよりも背が低い上にやや傾斜した位置にあるので、バスケットゴールと呼ぶのは憚られるほどですが。

どうせなら、こちらの広場に設置したほうが良かったように思います。

と色々ありますが、本当はなるべく柵や境界を設けずに、住宅地の中に溶け込もうとしているところが一番の特徴といえるまえはら公園でした。

(2016年1月訪問)

【2024年3月追記】

久しぶりに近くを通ったので立ち寄ってみると、3つあった複合遊具のうちの大きなもの2つが撤去されて、一番小さなもの1つだけになっていました。

2024年3月のまえはら公園

本記事で訪れた時も、敷地面積に対して遊具が多すぎると感じたのですが、きっと老朽化や安全対策等で修繕・改修が必要になった際に、市が費用負担に耐えきれなくなって撤去してしまったのではないかと考えます。

2016年1月のまえはら公園

丘の上にあった「玉入れ練習機」も無くなっていました。

トイレ屋上から飛び出してくる滑り台も、コンクリート製の橋部分が立入禁止になっているため、滑り部まで行くことができずに休止中。

遊び場としての色が弱まり、代わりにシェアサイクル置き場が幅を利かすようになったところに、歳月を感じます。

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