日本の都市公園は約10万ヵ所。その1/100なら行けるだろうと思って始めた覚え書きですが、1000ヵ所を超えても続いています。揺れる動物も集めています。

2016年1月13日

1104/1000 浪速南公園(大阪市浪速区)

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浪速南公園は、空地に囲まれた中にある小公園です。
下のグーグルマップの中央部にある斜めになった区画が浪速南公園なのですが、見てのとおり公園の北・東・西は空地、南も青空駐車場なので空地みたいなものです。

JR大阪環状線の今宮駅、芦原橋駅という2駅のどちらからも徒歩5分ほどの好立地でありながら、色々と複雑な事情があって空地だらけなので、都市のオープンスペースとしての公園の立ち位置が難しいところです。

複雑な事情の背景は、この付近がかつて日本最大級の非差別部落(同和地区)として知られたエリアだったことにあります。
「かつて」「だった」という言葉使いの適否は読む人の判断にお任せしますが、その対策事業として、昭和の中頃から多数の公営住宅、公園、道路などの公共施設整備が進められました。

ただ大阪市の同和対策事業は後になって杜撰さが色々と指摘されており、とくに都市整備の立場からは、ハッキリとした利用計画や需要予測もないままに買収したもののまったく使われていない、いわゆる「塩漬け土地」の問題があります。こうした用地はフェンスで囲まれて草ぼうぼうになっているのが通例で、混みあった市街地ではとても異質な雰囲気を醸し出してしまいます。
また比較的早い時期に整備された公営住宅は40~50年を経て取り壊され、そこも空地になっているので尚更です。

下の写真は公園西側に隣接する市営住宅の跡地です。
上に貼り付けた時点のGoogleMap空撮では「浪速第5住宅3号棟」の建物が掲載されていますが(そのうち更新されると思いますが)、そこもすでに取り壊されて空地になっています。
そして困ったことに、No.1103 浪速北公園よりも、しっかりとした草刈りがされています。

市街地の都市公園はたいてい建物に囲まれているのですが、ここは空地に囲まれているので、かなりの違和感があります。なんだか公園があることが異常であるかのように感じられるほどです。

園内にはフェンスに囲まれた多目的広場、全面芝生敷で幼児向けの滑り台やブランコのある遊具広場などがあって、一見すると普通の公園なのですが、

よく見ると遊具の間の地面に寝っ転がっている人もいて、別の意味で違和感に拍車がかかります。

ホームレスの方々の所有物なのか不法投棄なのか迷うようなものがたくさん置かれていました。
ちょうど清掃中だったのですが、その人たちもすぐには手出しができないようで、そのまま捨て置かれていました。

周辺の土地利用がもう少し落ち着いて、住宅地として整うようになればもっと価値のある公園になると思うのですが、今は周辺の空地の存在感に飲み込まれてしまっている浪速南公園でした。

おまけ。
公園のすぐ隣りにあったアパート。ドアの並び具合が過密でちょっと怖い。

(2015年10月訪問)

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