1086/1000 長崎公園(沖縄県石垣市)

2015/11/19

沖縄県 社寺御嶽 身近な公園 石垣市

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今回からは3回連続で、石垣市街地にある御嶽と一体となった小公園を訪れます。
沖縄における祖先崇拝の聖地である御嶽は、沖縄本島では「うたき」ですが、八重山では「おん」と呼びます。本来はいくぶん違った信仰形態が背景にあるのかもしれませんが、琉球王国の時代に国家制度化されたり、明治以降の日本化の影響を受けたりしているため、素人目には同じに見えます。
一方で石垣市街地の御嶽には、日本風の鳥居が受け継がれたり、場合によっては新築されて継続していることが多く、戦後に撤去されたことも多い本島とは違った雰囲気もあります。

まぁ神道の影響とかそんな話ではなく、「大事な御嶽を立派に飾りたい」というシンプルな発想からの話なのかも知れませんが。

さて長崎公園は、石垣市の旧市街を構成する四ヶ字(しかあざ)の一つ、新川(あらかわ)地区にある長崎御嶽と一体となった小公園です。
資料によれば公園面積は約2,300平米。御嶽の中心的な空間と遊具広場との間に仕切り壁が作られていますが、面積からして拝殿があるところも含めて石垣の中全部が都市公園になっていると思われます。本土でもよくある、神社敷地と都市公園が重複しているものと同様のパターンだと考えられます。

御嶽だけあって敷地全体に樹木が多めで、外観的には森の様相を呈しています。
が、中に入ると公園ということもあってか見通しが良くなっています。御嶽はもっと鬱蒼とした森になっていることが多いのですが、限られた敷地で両方のバランスをとるのは難しいものです。
なお地面に落枝が多いのは、私が訪れる直前に石垣市を襲った「平成27年台風13号」の影響です。普段からこんなに荒れ放題なわけではありません。

腰高くらいの仕切り壁を挟んで遊具広場があり、小ぶりな複合遊具とブランコなどが設置されていました。

訪れた時はちょうど遊具広場側の清掃・復旧作業の真っ最中でしたので、立ち入りは遠慮して遠くからの写真で失礼します。

仕切り壁には穴が開いていて、遊具広場が覗けるようになっていました。

小さな公園ですが御嶽の雰囲気を損なわないデザインのトイレも設置されており(まだ工事中のところがあるようにも思いましたが)、混みあった市街地では貴重なオープンスペースになっていそうな長崎公園でした。

(2015年8月訪問)

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