ただ、火災の被害が大きく焼き尽くされた西寄りのブロック(3~7丁目)に対して、1~2丁目は相対的には被害が小さかったため、大面積でまち全体を作りかえる復興区画整理事業は導入されませんでした。したがって菅原通2丁目にある菅原通公園は、震災前からある公園ということになります。
しかし、市街地にしては比較的広めの敷地(約1,700平米)の中には、シンボルになる大きな樹があり、また周囲の住宅地の中から通じてくる出入口もたくさんあって、やや古いながらも人が集まりやすい、良い公園になっています。
メインの出入口には、鋼材を組み合わせた公園門があります。トンガリ屋根のある建物の骨組みだけが残ったようにも見えますので、屋敷門風でもあります。
敷地が変形で、道路に面している間口がやや狭いため、こうした形で公園の存在をアピールするデザインになっているのでしょうか。
その横には園名板。と、それを取り囲む花壇。やや春の花の時期をすぎていたのでですが、それでも丁寧に管理されていることが伝わってきます。
のびのびコニファーでまったく見えなくなっていたNo.731 尼崎のびのび公園の園名板と比べると、愛され具合の差が歴然です。
菅原通公園の園名板 |
No.731 尼崎のびのび公園の園名板 |
そのほかにも、園内には大小の花壇やプランターがあって、地域の方々による花づくりがおこなわれています。
遊具は、大きなクスノキの下にある複合遊具が一つ、あとは揺れる動物くらいです。
複合遊具は、やや背が高くて滑り台が長く、高学年でも遊べるような雰囲気です。
間口は狭いし、施設も多くないので公園としての条件はやや悪いのですが、ちょっとしたデザインと近所の方の関わりで、気持ちの良い公園がつくれるという点で参考になることが多い菅原通公園でした。
(2014年6月訪問)
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