大桝公園は、JR芦屋駅から南へ徒歩5分ほど。区画整理された住宅地の中に小さな飲食店などがポツポツと交じるエリアにあります。
もともとは商店街や市場、ダイエーなどが立ち並び、芦屋市でも一番賑わう商業エリアでしたが、大型スーパーなどとの競争で厳しくなっていたところに阪神・淡路大震災で大きな被害を受け、結果的に現在のような形での再建がなされたところです。
その復興事業の中で整備されたのが大桝公園です。
復興に際して防災面が考慮され、南側のコミュニティ道路の歩道部分と一体的なエントランスになっています。中央に見える建物は、公園トイレと兼用の防災倉庫です。
園内は、色々なイベント等に使いやすい広場を大きく取り、北端の方に遊具とパーゴラ、東辺にはビオトープ風のせせらぎが設けられています。
遊具は中型の複合遊具が一つ。あとは揺れる動物と砂場くらいです。
せせらぎは、最上流に水の湧く池があり、下流に行くにしたがって幅広の流れになります。
水をどこから引いているのかよくわからないのですが、周辺は井戸が多く震災後もよく使われた地区なので、ここも地下水源なのかも知れません。
そして、この公園のもう一つのチャームポイントは、東西南北の4つある出入口に置かれた石の動物。
イヌ、ネコ、クマ、ウマ(冒頭の写真)がいて、それぞれの入口を守っています。
動物がいない出入口もあるのですが、正規の出入口にしては作りが粗いように思いますので、おそらく勝手口なのでしょう。
周囲の市街地ともマッチしていて気持ちの良い公園なのですが、整備から10年以上が経過しているにしては、高木類の育ちがちょっと悪いように感じました。全部がモコモコして森になる必要はないのですが、何本かシンボル的な高木が育ってくると、ビオトープにも映えて、もっと潤いのある景になるように思います。
(2014年5月訪問)
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