682/1000 梅ヶ香公園(神戸市長田区)

2014/05/21

阪神・淡路大震災比較 神戸市長田区 身近な公園 鉄道遺産

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梅ヶ香(うめがか)公園は、菅原道真の伝説にちなみ付けられた梅ヶ香町にある細長い公園です。
この細長い敷地は、かつて国鉄和田岬線から分岐させ、西方向へ向かう山陽本線と直結させる路線のために買収されたものの、結局建設されなかった用地だと聞きます。


それがいつ頃公園になったのかはよく知りませんが、園内には紀元2600年記念&梅ヶ香青年団創立10周年記念(1940年)の掲揚台がありました。しかし、こういう物件は他所から公園内に移されることも多いので、あまり年代を考えるアテにはなりません。
それにしても、「2600 対 10」という圧倒的な差を気にせずに堂々と並べているところに、梅ヶ香青年団の心意気を勝手に感じ取ってしまいます。

園内の樹木には丁寧でわかりやすく書かれた手作りの樹名板がたくさん付けられていました。
70数年前の青年団の方が、今も公園の管理に携わっておられたら...などと想像が膨らみます。

そして今回も、(株)総合計画機構が所蔵する阪神・淡路大震災1週間後の記録写真をお借りして見比べてみました(当時の写真は下に撮影年を記載)。

これは一方の出入口から公園内を写したもの。自衛隊のテントが並んでいます。
テントには自衛隊員が駐屯しているわけではなく、提供されたテントに被災者が避難しているもので、神戸市発行の『阪神・淡路大震災-神戸市の記録1995年-』を見ると、この公園で8張が提供されていたそうです。
1995年1月撮影 (株)総合計画機構所蔵

現在は、アーチ型のラダー遊具は撤去されて花壇になっています。

こちらの写真を見るとブランコや滑り台が設置されたわずかな隙間を縫って、なにかの骨組みにブルーシートを被せたテントと、自衛隊テントが並んで写っています。
1995年1月撮影 (株)総合計画機構所蔵

現在の写真は同じあたりを丸っきり反対から見ていますが、滑り台、ラダー遊具など現役で頑張っています。

また1995年の写真でブルーシートテントがある場所には、現在はコンクリート製の動物遊具がありますが写真には写っていません。
震災後に場所を動かした可能性もありますが、同じ場所にあったのならテント内でイス代わり、もの掛け代わりに使われていたかも知れません。

(2014年4月訪問)

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