最近、『キャプテン翼』に登場する日向小次郎の銅像が設置されたことで注目を集めています。
このあたりでは、木密地区の住環境改善や防災機能向上を目指して「四つ木一・二丁目地区密集住宅市街地整備促進事業」が実施されており、その一環で公園の隣接道路の幅員が広げられています(=公園の外周部が改修されて歩道状になっています)。このためパッと見は新しそうですが、園内に入ってみると昭和時代の公園の雰囲気がプンプン漂っています。
園内は、中心に大きな築山を設け、それによって広場と遊具広場を大きく分ける構造になっています。
広場はこんな感じ。この日は近くの幼稚園の子供たちが遊びに来て、思いっきりボール遊びをしていました。公園と周囲の家との距離は近いのですが、広場そのものが十分に広いので、防球フェンスはありません。
上の写真で右手に見えているのが、中央の築山。山全体に植栽があって緑の塊になっているとともに、滑り台や崖登りの組み合わさった巨大遊具にもなっています。
平らな地形に変化を付けて遊びのバリエーションを増やすことができて面白いのですが、一方で公園内に死角ができ、犯罪や事故の危険を増やす側面もあるので、今日的な目線での注意が必要です。
ここの築山も大きすぎてやや難ありですが、築山の裏手の方にも公園の出入口があって、いざという時はそちらにも逃げ出せる構造になっている点は安心です。
滑り台はコンクリート製のツイン並列式。ぜったい真ん中の出っ張りに座って滑る子がいるタイプです。
その下の砂場にある登り木も、周囲の木々に溶け込んでいい味を出しています。
塔部や滑り部の側面など、コンクリートで木の雰囲気を出すための職人さんの技が光ります。
山から見下ろした遊具広場。
広場や築山が元気な小学生向けの構成であるのに対して、こちらはブランコ、小さめの滑り台、ジャングルジム、砂場、鉄棒など、やや幼児向けのラインナップになっています。
屋根とフェンスの作る縞模様が美しい砂場。
フェンスはここまでギリギリにせずに、もう一皮外に置いたほうが縁の部分(黄色い中段部分)を腰掛け代わりに使えるように思うのですが、それだと新しく基礎を打つ工事が必要になるので敬遠されたのでしょうか。
しかし、この遊具広場の横手に5メートルおきくらいに林立するのが、こちらの看板。「園内は、動物の死骸を埋めるところではありません。」
金魚の死骸くらいではここまで目くじら立てることもないと思うので、犬・猫などが埋められて土饅頭がつくられたり、埋め方が甘くて雨の後に外に出てきたりするような事態が続いたのでしょう。
ここではない別の公園で遭遇したことがありますが、公園にカラスが集まって死骸を貪っている光景は、今日の都市環境下ではかなり異質・強烈な印象を残しますので、子供さんを怖がらせないためにも止めていただきたいものです。
さて、私がこの公園を訪れる2週間ほど前に設置されたのが、キャプテン翼銅像シリーズ・日向小次郎です。
小学生の時からワイルドさとカリスマ性に溢れ、主人公・翼くんの最大のライバルとして名を馳せた猛虎が、トレードマークの袖まくりも凛々しく立っています。
しかし近づいてみると...「小次郎って、こんなにアゴが尖っていたっけ?」
台座の方に付けられた原作画を見ると、「あ、やっぱ尖っているか?」
プロ野球・ホークスの内川聖一選手も顔負けの尖りっぷりです。
ホークスの内川選手(大分空港のサイトより引用して表示) |
(2014年3月訪問)
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