642/1000　堂谷公園（神戸市垂水区）

No.627の泉ヶ丘北公園のあたりの台地から、福田川という二級河川に向けて何本かの小河川が流れているようです。「ようです」と言うのは、ほとんどが雨水排水路となって道路下に埋設されているため、どこを流れているのかよく分からないからです。
その小河川がわずかに顔を出す区間、戦後しばらくまでは堂谷池という溜池があったあたり、河川と道路とに挟まれた小さな三角地を公園にしたのが堂谷公園です。

入り組んだ細道が多い地区ですが、公園前を含めた100メートルほどの区間だけ、約8メートル幅の道路になっています。都市計画道路の計画があるのかも知れません。

公園は細長い三角形をしており、長辺の距離があるので少し広めに見えますが、資料によれば開設面積は177平米という狭小公園です。
その中に、ブランコ、滑り台、砂場、手洗い場、ベンチ、消火栓、管理倉庫、高木植栽まで詰め込んでいるのが凄まじい素晴らしい。

そのうえ、通常の出入口のほかに、車両も入れるほどの幅を持つ大きな出入口がもう一つあり、さらにそれが砂場と直結しているという謎も抱えています。
「神戸市の設計標準では2ヵ所開口が必須だったのか」「それなら車止めも設置しそうなものだが...」などと想像が膨らむ堂谷公園でした。

（2014年1月訪問）