高知城下町の鷹匠町。もともとは鷹匠が集まって住んだ町なのですが、幕末に藩主・山内容堂が下屋敷を建設します。西郷隆盛が高知を訪れた際には、この下屋敷で容堂と会見したそうです。
そして明治時代になると、お城にはもう住めませんので、こちらが山内家の本邸となります。
さらに戦後になってこの屋敷がホテル(三翠園)となりますが、一部は公園となり現在に至ります。ちなみに三翠園の外回りには、屋敷の中に勤めていた藩士が寝泊まりした長屋跡が公開されています。
公園の中は草広場とトイレくらいで、目立った施設はありません。
また庭園風の池やマツなどがありますが、これらが屋敷跡の流れを汲むものかどうかははわかりません。
藩主の屋敷跡だけあって、城下町の風情を残す鏡川沿いの良い場所にあり、隣の山内神社の境内林と続く森もあるのですが、いかんせん屋敷跡の大半はホテルになり、残ったところを公園にしたような狭苦しさが感じられます。
また公園内からは隣にある立体駐車場が丸見えで、お世辞にも落ち着ける景観とは言えません。
正直なところ、この公園で休憩するくらいなら、100mほど歩いて鏡川の河川敷(下写真)に出た方が良いと思いました。
●高知市による旧山内家下屋敷長屋展示館のページ
(2012年9月訪問)
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