鳥取駅の南に山白川という川が流れています。
正確には、高架になっている鳥取駅の下をくぐって駅の北側に向かって流れていき、鳥取温泉街の中を通って旧袋川と合流します。鳥取駅の高架化が完了したのは1978年(昭和53年)のこと。それ以前はどんな流れだったのかはよく知りません。
で、その高架化の際に不要になった駅関係の物品を移設したのが、駅南の山白川沿いにある沢井手公園。公園の入口には大きく「鳥取鉄道記念公園」と掲げられているため、こちらの名前の方が通っていますが、都市公園としての正式名称は沢井手公園です。
写真に撮るとわかりにくいですが、「鉄道記念物公園」の看板。車止めのように寸足らずの踏切警報機が控えています。
駅舎、線路、信号機と、高架化前の駅を結構な規模で移してきたように思われます。プラットホームまで移設したかどうかはわかりませんが。
20年くらい前(1990年頃)には、ここに機関車が置かれていたような気もするのですが、確認できる資料が出てきませんでした。公園の雰囲気に引っ張られた誤った記憶かもしれません。
さらに、ポイント切り替え機やらなにやら、あまりあちこちで展示されてはいないような物品まで置かれています。「記念物公園」の面目躍如と言ったところでしょうか。
もっとも、解説も何もないので、何に使う物品なのかがさっぱりわからないものもありました。
また、旧国鉄時代には国鉄総裁が「鉄道記念物」を指定するという文化財保護的な制度があったそうですが、それとの関係も定かではありません。
鳥取らしい、駅前でありながら鄙びた雰囲気のいい公園ではあるのですが、開設から約35年。そろそろ公園全体のリニューアルの時期が来ているように思いました。
(2012年5月訪問)
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