4047/1000 富士見川公園(横浜市中区)

2025/09/17

横浜市南区 公園門 神奈川県 身近な公園

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明治時代、横浜港の後背地にあたる今の伊勢佐木町や吉野町などは、それまでは河口近くの水田地帯だったものが都市的開発が進み、水運や排水のための運河が何本も開削されます。
しかし昭和になると水運の必要がなくなったことでまた埋め立てられ、公園や道路、地下鉄等に姿を変えます。そのうちの一本だった新富士見川の跡地を利用しているのが、富士見川公園です。

新富士見川は、これも埋め立てられた新吉田川から、大岡川までの区間を結んでいました。
横浜市の広報よこはま(よこはま市版)に掲載の『よこはま彩発見2025年2月号-写真で見る都市横浜の河川運河』(横浜都市発展記念館・松本和樹)に、わかりやすい図が掲載されていたので、引用させていただきます。

よこはま彩発見2025年2月号-写真で見る都市横浜の河川運河
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/koho/insatsubutsu/koyoko/shiban/saihakken/202502.html

さて、「わかりやすい」といったはずの上図でも、一瞬どこにあるのか迷ってしまう新富士見川。距離にして250メートルほどの短い運河でした。
このうち、公園以外の用途に転用された区間もあるため、約150メートルの区間が、一般道で区切られて3ブロックに分かれた公園となっています。

南端はブランコと砂場があるブロック。周りはけっこうな市街地なのですが、マンションも多いので、こうした遊具のニーズは高いように思います。

続いて道路を渡り、真ん中は複合遊具があるブロック。
子供たちの安全のことを考えれば、交通量の多い道路を渡らせる構造は良くないのですが、場所柄からは止むなしです。

北端の3つめのブロックは一面の広場。あと60メートルほどで、運河時代の大岡川との接合部に至ります。

そして大岡川との接合部から、いま来た方を振り返ります。
こちらからの角度の方が、なんとなく運河の名残を感じられる富士見川公園でした。

(2025年2月訪問)

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