札幌市西区のJR発寒(はっさむ)駅は、北へ出るといきなり工業団地に直結しているのですが、南側は住宅地でイオンモールなどの商業施設もあります。
そんな発寒駅南口から1ブロックだけ離れたところに、発寒西公園があります。
面積は約2.9ヘクタールあり、市街地の公園としては広めです。
大雑把にいうと、南半分が少年野球場とスキー山、北半分が遊具広場やテニスコートになっており、間を縫うように散策路や小広場が入ってるといった敷地利用です。
と言っても、野球場の外野部分も草芝敷きの広場みたいなものです。
スキー山もかなり大きく、少年野球場の外野スタンドにあたる部分が、全部スキー山になっているくらいの勢いです。つまり辺長にすれば100メートルくらいあるのですが、周りのスケールもでっかいので、写真にしてもあまり大きさが際立ちません。
高さも4~5メートルあり、雪が積もれば、間の園路はなくなって野球場までひと繋がりですから、いわゆるアルペンスキー的に滑るだけでなく、クロスカントリー的に歩くスキーも楽しめそうです。
帰ってから札幌市教育委員会編『公園と緑地』を読んでみると、”隣の三谷牧場と一体感を持つことを念頭において設計された公園である。公園中央に、野球場を取り囲むような形でデーンと据えられた大小2つの山とその麓に広がる草地が牧場のもつのびやかさを演出している。”とありました。
この本が出てからでも30年以上が経ち、牧場はなくなり公園の中も改修されていますが、のびやかさは今も伝わっていると思います。
一方の遊具広場。と呼んだエリアだけでも4,000平米くらいあって、街なかの小公園なら3つくらいが収まってしまうサイズです。
そこを間にパーゴラを挟んで区分して、大型複合遊具もある児童向けのコーナーと、小ぶりな遊具を集めた幼児向けのコーナーとに大別しています。
その中でも一番目立っているのは、3階から滑り降りるロング滑り台を中心とする複合遊具。
その名も「たいぼく」と言います。
反対側にも普通サイズや渦巻きの滑り台、大きなネット遊具などが付いており、子供たちにかなり人気の遊具ではないかと思います。
その隣りにあるターザンないしはロープウェー遊具も、距離が20メートルくらいあって、かなり楽しめそうです。もっとも、降りてからロープを持って走って帰ってくるのが、それなりに大変ですが。
あと、少し変わった遊具としては、正十二面体を3つ合わせた商品名「ブロックス」があります。
大きく括れば登攀遊具のひとつなのですが、表面のホールドを掴んで好きなところから登ったり降りたり、少しだけ平らになったところに立ったり座ったりして遊ぶものです。
でも子供心としては、頂上の少しだけ尖ったあたりに立ちたくなりますね。
ネット遊具も、地面に対して水平・垂直な部分が少なく、バランス感覚を養うようなタイプのものが採用されています。
一方の幼児向けコーナー。こちらも遊具同士の距離が開いていて、スペースに余裕があります。幼稚園児が100人くらい集まっても、まったく問題なさそうです。
こちら側の中心は、幼児サイズの複合遊具。滑り部が2本、その間を吊橋やアーチ橋で繋いでいます。
そして札幌市西区のキャラクター、さんかくやまべェと仲間たちを使ったオリジナルデザインの揺れる動物遊具が集まっており、その向こうにはステップ遊具の一団も控えています。
ステップ遊具だけでも無いのですが、歩いてチャレンジするコーナー。
まだ歩き始めたての乳幼児でもステップを上ったり下りたり、もう少し大きくなれば棒に掴まって横歩きをしたりして遊ぶことができます。
ちなみに大人が歩くコースも、しっかりと準備されています。
駅チカで存在感あふれる発寒西公園でした。
(2024年10月訪問)
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