吹田市にある大阪メトロ江坂駅は、先の大阪万博を控えた1970年(昭和45年)に開業しており、新大阪や梅田、淀屋橋など大阪の中心地と直結している便利な駅です。
ですので、周辺もその頃からどんどん市街化が進み、住宅・商業施設だけでなく大手企業のオフィスなどもあって、今では吹田市内で一番の繁華街になっています。
そんな江坂駅の西にあるのが、豊津(とよつ)公園。通りに面した出入口には、岡本太郎の作品が飾られています。
岡本太郎といえば、同じ吹田市内には”太陽の塔”があるわけですが、こちらの作品は公園の向かいに本社があるダスキンの依頼で制作されたもので、系列のレストランに飾られていたものが、閉店後に紆余曲折あって、今はこの公園に展示されているそうです。
■現地の解説板より
岡本太郎氏デザインによるこのモニュメントは1983年に江坂に設置されたものですが、2007年吹田市立博物館「'07 EXPO '07 -わたしと万博-」展開催にあわせて吹田市に寄贈され、このたび、吹田商工会議所60周年記念、吹田西ロータリークラブ30周年記念事業として、また、吹田にぎわい観光協会にもご協力をいただき、江坂の地に里帰りしました。愛称は「リオちゃん」です。(平成23年5月25日 吹田市立博物館所蔵)
作品そのものは、縦横5メートルくらいあるでしょうか。人が触れないように間に灌木植栽が挟まっていますが、それでも2~3メートルの距離で眺められますので、なかなかの迫力です。
でも、これのすぐ横に喫煙所があり、タイミングが悪いとリオちゃんの前や横に出てきてタバコを吸っている人もいるため、落ち着いて作品と向き合えないところが難点です。
さて園内。実際の面積はそこまでではありませんが、存在感では園内の半分くらいを、浅いせせらぎとその奥の林が占めています。
滝も2ヵ所に分かれており、結構な水量で流れています。最近は世の中の節電・節水傾向が強いので、これほど流れていると新鮮です。
八つ橋が架かっていたり、洲浜が作られていたりと、水辺を楽しむ工夫も多く、積極的に水遊び場とされているわけではありませんが、子供たちが少し遊ぶくらいには支障がなさそうです。
幼児サイズの小さな複合遊具や砂場もあり、横にはトイレもありますので、幼児連れでも安心して過ごせそうです。
いわゆる「都会のオアシス」という表現がぴったりな豊津公園でした。
(2024年11月訪問)
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