河内長野の旧市街地は、京都と高野山を結ぶ東高野街道と、大阪堺から高野山に向かう西高野街道とが合流する交通の要衝として発展してきたのですが、この合流点付近の、その名も本町という一角にあるのが本町公園です。
ただ古くからの市街地では公園用地を取ることが難しいためか、街道からは少し外れた斜面地が大きな面積を占める公園になっています。
同じ撮影場所から少しだけ角度を変えて、園内主要部にはこの細道だけが通じています。
途中にパーゴラなどもあるので公園の園路だと思うのですが、市街地内の抜け道にもなっており、自転車に乗った人、犬の散歩の人などがけっこう頻繁に通り抜けていました。
細道から離れて階段で下まで進み、だいたい全体を見渡したところ。
刈り込まれて葉っぱが寂しい時期に訪ねましたが、上下からクスノキなどの並木に挟まれた、幅12~3メートルの広場が長さ50メートルほどに渡って続いています。
片側は斜面、片側は高いフェンスに囲まれた空間で、あまり周りに気を使う必要がないので、子供たちも遊びやすいように思います。
上写真の撮影ポイントから振り返ると、こういう物件があります。
自転車ではガケ下まで入れないので、自転車置場ではなさそう。ベンチだけが取り外された休憩所のようにも思うのですが、いささか無骨がすぎるようにも思います。
用途がはっきりわかる遊具は2つ。どちらも斜面の良さを活かしたものです。
ひとつは定番の人研ぎ滑り台。やや古びてはいますが、しっかりと滑ることができるツルツルさを保っていました。
もう一つは、トンネルラダー遊具。基本形状は他の公園でも見かけるものですが、斜面の長さに合わせて、青い部分がビヨーンと7~8メートルは伸びています。
こんなに長いと、体が軽い子供でも、トンネル内を上っていくのはかなり大変なように思います。
遊具の上部は、道沿いに藤棚付きの休憩所があるのですが、ここはここでガケ下にあたるので、かなり水が集まってきていました。
とくに雨上がり直後に訪ねたわけではないのですが、裾に生えたギシギシの葉から滴り落ちるほどの水量。世が世なら、街道を行く旅人の喉を潤したほどの状態です。
ガケの上は家ばかりなのですが、どこから流れてくるのでしょうか
斜面が遊びにも自然にも面白さを生み出している河内長野の本町公園でした。
(2024年3月訪問)
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