すくぶ公園は、沖縄市登川の軍用跡地が区画整理された住宅地の中に、御嶽がある小丘をそのまま残したような小公園です。
すくぶというのは、地名かと思ったのですが、沖縄市のHPに掲載の昔話「3人の力持ち」によれば、“スクブ御嶽のスクブとはもみ殻のことで、(この御嶽にお参りして修行していた)3人の力持ちは、稲を刈ってきたら、それをお椀に入れてつつき、食べたあとのもみ殻が山のように積まれたことからスクブ御嶽という名前が付いたそうです。”とあります。
そうして生米をよく噛んで食べていた甲斐あってか、3人は他に並ぶものがないほどの力持ちになったとか。
平坦に造成された住宅地の中でピョコンと飛び出している丘の姿を、少し離れたところから眺めると、こうなっています。
現地にある区画整理の記念碑によれば、山の名前としては「神山」と言うそうです。
まずは拝所への参道となる階段を上ってみます。きれいな直角に曲げられていることに、なにか意味があるのでしょうか。
拝所の前まで進んで、西の知花方面を見渡します。
知花城の森などが見えていますが、晴れていればもう少し遠くの方まで見渡せたと思います。
ここを離れても、森の中まで足を踏み入れるような構造にはなっておらず、山裾の園路からすぐのところまで、ボリュームがある森が迫ってきています。
御嶽の森を保存するための公園なので、森が育つこと自体は構わないのですが、公園として利用可能な面積はかなり狭いので、区画整理の時に、もう少し余裕を持たせて用地を取れれば良かったのにとは思います。
園地、遊び場として使えるのは敷地東側の一角だけで、以前は遊具が置かれていたのではないかと思わせる大きな砂場がありました。
春を待つすくぶ公園でした
(2024年2月訪問)
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