3682/1000　奥戸南汐公園（東京都葛飾区）

中川の南岸、かつての奥戸村のエリアに「南汐」や「西汐」という小字がありました。
いまは地盤沈下で0メートル以下になっている地帯ですので、古い時代には潮の干満の影響を受けていたような地域なのかと想像します。
そんなエリアにある奥戸南汐（おくど・なんしお）公園は、”都営アパート×公園×子供向け施設”の3点が揃った都営アパート北の細長い公園の一つです。

東西に長い敷地の西2/3ほどが土敷きの広場、東1/3ほどが遊具コーナーになっています。
広場部分では、道路に面する側は背の高いフェンスが付けられているのですが、都営アパート側にはないので、本格的にボール遊びをするのは難しそうです。

フェンスには、「ここに至るまでに、色々あったんだろうな」と思わせる、条件が複雑すぎる注意書き。
せっかく児童館が横にあるのに「子供だけで、自分たちのボール遊びに熱中してしまうことは不可」というのは酷だと思います。

そしてこちらが遊具コーナー。樹形のきれいなメタセコイアの下に、複合遊具、鉄棒、砂場、コンクリート製の動物遊具などが並びます。

複合遊具は、どこか岩山を思わせるデザインのもの。傾斜角の異なる2面の登攀壁がポイントです。

そこを通り過ぎて、道一本渡ると、そこには都営アパート付帯の広場らしきオープンスペースもありました。でも、公園と比べると、植栽も少なくて少し殺風景なように思います。

ベンチで休むなら、こっちの方が良いと思う奥戸南汐公園でした。

（2023年12月訪問）