兵庫県三田市にあるフラワータウンは、1980年代初頭から入居が始まった大規模なニュータウンです。住居表示で言えば4つの町があるのですが、その中でも一番南の狭間が丘(はざまがおか)は、なんとも不思議な町名です。
というのも、狭間は一般的には谷地形で、丘と丘との間に細長く入り込んだような場所を指すので、それが「丘」とくっ付いていることにしっくりこないのです。
そんな狭間が丘の2丁目にある小公園は、谷の上下を繋ぐような地形を活かした形状になっています。
付近を巡る緑道・遊歩道ネットワークと結びついているため、そちらの方の階段が横手にあるのですが、公園施設として上下を繋いでいるのは、滑り台とその両脇の細階段だけ。
滑り台以外の斜面地は、崩落防止のために細かく段切りされた中に、ササが密植されています。
隙間がわずかに通れるようになっているので覗いてみると、ちょっとした冒険路のようになっていました。遊び場として面白いのですが、あまり皆が入り込むと斜面の崩落が進むので、設計者は困ってしまうことでしょう。
上段は三角形の広場になっており、パーゴラや2連ブランコが設置されています。
訪ねたのは12月の末でケヤキはすっかり葉を落としていますが、10メートル越えの大きなものが並びます。時期が良ければ青々と葉を茂らせて、周りを涼やかにしていたことでしょう。
公園の北・東は緑道が通っており、北側からは目線を遮るものもなく、自然な感じで園内に入ることができます。
これは公園東側の幹線緑道に出てから撮影しているのですが、こちらは有効幅員が狭いところでも4mはあり、狭いところというのはパーゴラや高木植栽に少し場所を譲っているだけなので、ほぼ公園みたいなものです。
とは言え、ここで子供たちが自転車で走り回ったり、ボール遊びをしていると周りから文句も出るでしょうから、やっぱり公園は必要です。
大きなセコイアスギが目印の狭間が丘2丁目児童公園でした。
(2023年12月訪問)
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