尼崎市の小松道(こまつみち)公園は、No.3624 守部中通公園やNo.3625 川東公園と一連の改良住宅が建ち並ぶ一角にある小公園です。
No.3624の道向かいから細長く敷地が続き、突き当りで左に曲がると、急に広くなるという鍵型の変形敷地をしています。
細長いところに遊具が集まっており、砂場、滑り台、鉄棒、4連ブランコが直線上に並びます。
反対側から見ると、こんな感じ。No.3624の隣にあった集合住宅と給水塔がよく見えます。
たまにこれくらいの規模や配置で成立している公園もありますが、ここから90度向きを変えると、まだまだ公園が続いています。
「急に広くなる」と書いたのですが、ちょうど曲がり角のところに大きな樹が植えられていて視界に入ってくるので、写真にするとそこまででもないですね。
この曲がり角の先にも少し遊具がはみ出しており、円形の雲梯、木製の砦付き滑り台が置かれています。
複合遊具は、丸太づくりの砦部分の印象が強く、滑り台はおまけっぽく見えます。
そして、その先の土敷きの広場部分を通り過ぎると、
ここまでとは少し印象が違う、サンクン(沈床)式の石敷き広場が登場します。
ここにはパーゴラやベンチのほか、腰掛けやすい石積み部分も多く、どちらかと言えば能動的だったここまでの空間と比べると、ご近所の皆さんが、少し落ち着いて集いやすい場所になっているようです。
そして沈床広場の中心には、なぜか詳しい解説付きの日時計が。「始皇帝の日時計」がどんなものか、いちど見てみたいものです。
■現地の解説板より「日時計について」
日時計は紀元前2000年ごろからバビロニアで使われはじめたといわれ、はじめは樹木、岩石などの自然物や、垂直に立てられた棒の影を観測する原始的な方法によっていたが、その後くふうが加えられ、しだいに世界各地に伝えられた。
東洋では、秦の始皇帝が陣中で日時計を用いたという記録があり、日本では、江戸時代に林子平が製作した、石造りで大形の日時計が有名で、塩釜神社(宮城県塩釜市)に現存している。
現在では、機械時計の普及によってほとんど使われず、わずかにボルネオ原住民などの間で利用されている。
短い中で、進むたびに違う景色が登場する小松道公園でした。
(2023年10月訪問)
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