尼崎市の西武庫中公園は、武庫川の東岸、阪急線よりも北の区画整理地にある小公園です。
付近は町名では武庫町と言いますが、戦時中に尼崎市に編入されるまでは武庫村と言い、明治に遡れば西武庫村のエリアにあたります。
現在の公園からも、50mほど北に歩いて2車線道路を渡ると西武庫の旧集落になるのですが、公園の周りは区画整理されたごく普通の住宅地です。
全体的に平坦で整った形状の敷地をぐるりと高木植栽で囲み、草敷きの広場が中心の公園になっているのですが、広場の中心に石列が置かれ、これで広場を南北に区切っています。
こういう時は植栽やパーゴラを置いて区切ることが多いのですが、「石を並べる」という基本的かつ低コストな手法で目的を達成していることに、新鮮な驚きがあります。
それから、砂場の周りは丸太列が採用されています。
子供は砂を載せてテーブル代わりに、親御さんは腰掛けに、小学生はぴょんぴょん飛び移って遊べるので、地味ですが長もちするタイプの遊具です。
広場が中心で遊具は少ないのですが、比較的最近に入れ替えられたと思われる滑り台メインの小ぶりな複合遊具と、4連ブランコ、鉄棒、砂場が設置されています。
何かと並んだものが記憶に残る西武庫中公園でした。
(2023年10月訪問)
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