ずいぶん前に、神戸市兵庫区のNo.1932 下三条町公園を訪ねました。
そこは隣接していた複数の学校の統廃合によって生まれた用地を使った小公園だったのですが、いざ開園・開校してみると、統合後の学校に想定以上の生徒数があったのか、すぐに公園の一部がフェンスで囲われて、学校のサブグラウンドとして使われるようになりました。
それはさすがに拙かったので、公園区域を学校専用の運動場に切り替えて再整備する代わりに、もとの公園区域の北側にあった旧・小学校跡地の一部に公園を移転しての再整備が行われました。納税者目線だと無駄の多い話です。
下の地図では、「下三条町公園」と書かれた旧・公園区域の大半がすでに公園区域から外されて、北方向に移転している様子がわかりますが、そうした経過があって公園としてはまったく別物になってしまったので、下三条町公園・改として記事にします。
まだ一部が整備途中ですが、ここが旧公園区域との接合部。上の地図で言うと、左端の三角形状に突き出した部分に当たります。
フェンスの向こうを覗いてみると、No.1932の記事にも出てきた複合遊具が保管されていました。再整備が完了すれば、また使えるようになるのでしょうか。
そして、新しい公園区域の方を眺めてみると、まだ解体途中の旧小学校が見える手前に、また別の複合遊具が置かれています。
古いものよりも一回り大きく、スパイラルと直線の2つの滑り台、ネット渡り、吊り橋などが複合しています。
その横には2連ブランコ。これも古いものより大きく、なんとなく、短期間で公園を作ったり再整備したりという事態になってしまって地元に迷惑をかけたことへの配慮のようなものが滲み出ている気がします。
これらは元気のよい小学生向けで、少し離れた東端には、幼児向けの滑り台、バケット式ブランコ、揺れる乗り物遊具などが置かれています。
揺れる乗り物遊具は、神戸市営地下鉄と市バスのデザイン。でもボディそのものは、No.3511 御影公園にあった阪神電車柄のものと同じものだと思います。沿線によって、デザインを作り分けているのですね。
この2つの遊具コーナーを繋ぐように、ベンチの並んだ休憩スポットがあるのですが、隣の小学校跡地の再整備が終わらないことには、どうにも締まらない風景になっています。
冒頭の写真にも写り込んでいますが、昭和9年に森本勝次郎さんという方から寄付された方位石が保存されていました。おそらく小学校時代の遺構なのでしょう。
最終仕上げまではまだ少し残っている、新しい下三条町公園でした。
(2023年10月訪問)
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