御影公園は、神戸市東灘区の阪神・御影駅から北すぐ、御影中学校の南に隣接している小公園です。
というよりも、神戸市の都市計画情報マップでも示されるように、本来は中学校のグラウンド部分も含めて公園としての都市計画決定がされています。いつかはこの姿になろうという行政の意志があるわけですね。
しかし、小学校なら休日の校庭開放があって「曜日限定ですが、この姿ですよ」と言えなくもないのですが、中学校はきっとクラブ活動でいっぱいでしょうから、中学校が廃校にでもならない限り、こうなることはありません。
中学生たちも小さなグラウンドや古びたプールで頑張っているので、山と海とに挟まれて狭い市街地に人口が集まっている神戸の宿命のようなものだと思いつつ、いちおう形の上では扉一つで繋がっているので、学校公園のラベルを付けます。
とは言え、御影公園が虐げられて寂しい公園かというとそんなことはなく、駅前で人通りも多いところに、大きな木陰や、まだ新しい遊具などがあって、とても人気の公園です。
遊具は1年ほど前に新しいものに入れ替えられており、幼児向けの複合遊具、2連ブランコ、揺れる乗り物遊具などが設置されています。
複合遊具は、小さな滑り台やネット遊具を緩い傾斜のデッキで繋いだ構造で、就園前の子供でも遊べるくらいのサイズです。また直下だけでなく、周りが広くラバーマットで覆われた広場状になっており、保育園児などが大勢で遊びに来ても使えるくらいの広さがあります。
複合遊具のモチーフは、だんじりです。
灘区~東灘区~芦屋市あたりは、だんじりが盛んな地域で、初夏の祭りの時期には、10数台が御影駅前の通りに集まってパレードが催されます。
本物のだんじりは、身を乗り出したり屋根に上ったりするわけですが、ここではさすがに、そうはできない構造になっています。
幼児用には阪神電車型の乗物遊具。伝統の赤胴車・青胴車と呼ばれたカラーリングで、オリジナルの車両は、No.3002 武庫川団地の公園その2で登場しました。
もうクリーム色と赤・青に塗り分けられた車両は走っていないのですが、現行のスマートになった車両を眺めながら遊べる御影公園でした。
(2023年5月訪問)
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