兵庫県三田市（さんだし）の北部、青野ダムの人造湖である千丈寺湖の北岸に、飯盛山という形のきれいな小山があります。
その麓の湖岸にあるのが、飯森山公園です。
立地だけ聞くと、遠くからレジャーで遊びに行く大規模公園のように思うかも知れませんが、飯盛山の麓には「レイクサイドヴィレッジ」と名付けられた数十戸ほどの住宅・別荘地があり、そこに隣接して、散策路や緑地を中心にした2ヘクタールほどの身近なサイズの公園です。
公園は住宅地と水面との間の、東西に細長い敷地形状をしており、そこをずっと一本の園路が通り抜けています。
その中に、西端と東の方とに広場になっているところがあり、とくに西側の広場は緩いすり鉢状になっていて、キャンプファイヤー場や、ちょっとしたイベント広場のような雰囲気があります。
「野外音楽フェスで、オーディションで上がってきた新人バンドが出演するステージくらいのサイズ感」と言えば伝わるでしょうか。
一方、東側の広場はそこまでハッキリとした広場型はしておらず、沿道の平場が急に広がったようなシンプル構造です。
千丈寺湖では、環境保全のための条例があって、釣りなどのためにボートを下ろして良い場所が限定されています。この公園はそれに当たらないため、湖岸部分は樹木が密に植えられています。
それでも実際は、踏み分け道ができて砂浜みたいなところに出られるのですが。
公園としての駐車場はないので、外からボートを運んできて湖まで持っていくのは、けっこう大変なように思うのですが、釣り好きの方々にとっては、さほど苦にならない距離なのかも知れません。
歩いて楽しい飯盛山公園でした。
（2023年5月訪問）
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