大阪・梅田エリアから東へ一駅、歩いても10分くらいの中崎町エリアは、戦前からの木造住宅や長屋が残る地区なのですが、ここ20年くらいはノスタルジック街なみの個性、立地の良さ、梅田に比べれば安い家賃などが上手に絡まり、古い建物をリノベーションしたショップやカフェ、ギャラリーなどが並ぶエリアへと変貌しました。
本来は老朽木造住宅の密集地なので、公園が少ない地域。そのため済美(せいび)公園へは、細い路地と路地とを繋いで、いくつかの方向から通り抜けられるような場所にあります。
なかには、路地からさらに細園路を通るような出入口もあります。
遊ぶ子供たちにすると秘密の通路のような楽しさがありますし、付近のショップなどを散策する人たちにとっては、公園を通り抜けた途端に知らない店が現れる楽しみもあるように思います。
そして入っていった先の公園本体は、だいたいこれで全部。
20×20メートルくらいの敷地の中に、滑り台、砂場、ブランコといった児童公園必須だった遊具のほか、パーゴラやベンチなどがあります。
滑り台とブランコは、どちらも幼児サイズです。
ちなみに「済美」を辞書で調べると”〘名〙美徳をなすこと。子孫が父祖の遺業をついで、よい行ないをすること” とあります。
現在の公園利用者とすれば幼児よりも街ブラ途中での休憩のほうが多いように思うのですが、ご近所では唯一の公園ですので、ぜひ作った時代の人たちの偉業を継いで大切にしていただきたい済美公園でした。
(2022年9月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿