宝塚市の小浜(こはま)地区は、戦国時代の15世紀末に建立された寺院・毫摂寺(ごうしょうじ)を中心とする寺内町として発展した歴史を持つ町です。
地形的には台地端にあたり、町の北・西・南には川が流れて町は台地上にあり、防御に優れ、戦国大名や他宗派勢力と争い事が絶えなかった時代の寺内町の名残が感じられるところです。
町を囲む川は大堀川(下写真右)と言いますが、町の西側で名前を知らない小河川(下写真左)と合流しており、この合流部が背割堤形状になっています。その堤の上が長さ200メートルほどの遊歩道になっており、大堀川花の道公園と名付けられています。
自治会等々の皆さんが作ったと思われる立派な木製園名板が掲げられていますが、逆にそれからわかるように、市が作った公園ではなく、あくまで堤の上の遊歩道を、みんなが公園と呼んでいるもののようです。
形状としては、公園というよりは緑道、堤の上に桜並木が続く花の道です。
訪れたのは雪が舞う真冬の日だったのですが、花の季節になれば、大堀川対岸のものと合わせてピンク色の花吹雪に包まれることでしょう。
ところどころに和風の修景材料が置かれています。
雪が降る曇天のため、昼でもセンサーが反応して明かりが付いているのでしょうか。
対岸もよく見えるのですが、花の道が通っている200メートルほどの区間には橋が架かっておらず、渡ることはできません。
川沿いをグルっと周遊できれば、散歩道としての魅力がもっと高まるのですが、致し方ありません。
もうちょっと花いっぱいの写真を掲載しないことには、地域の皆さんに申し訳ないと思ってしまう大堀川花の道公園でした。
(2023年1月訪問)
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