3240/1000 中町公園(東京都新宿区)

2023/02/20

新宿区 身近な公園 東京都

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都営大江戸線の牛込神楽坂駅の南側あたりに、新宿区北町・中町・南町という3つの町名が一筋ごとに並んでおり、そのうちの中町に、中町公園があります。
北に向かって間口が開き、南に向けて奥が深い鰻の寝床型になっているため、狭い割には園内に何があるのか見通すことができません。

施設内容としては遊び場型の公園で、入っていくとまず2連ブランコと鉄棒があります。

スペースの都合で、ブランコの奥に詰め込まれた倉庫が使いにくそうで気の毒です。

なにを収納しているのかは知りませんが、大きなものを出し入れするには向いていないですね。

反対側を見ると、大きなパーゴラと砂場、トイレなどもあります。

さらに奥へと進むと、なにやらデコボコした謎施設があります。

井戸の横にはポンプ電源らしきものがあるので、かつては水が流れる水遊び場だったのではないかと考えてみますが、現状ではまったくわかりません。

山の部分から水が湧き出して、写真では落ち葉が積もっている溝の部分を流れる構造なのでは、と思うのですが、今となっては確かめようがありません。

一番奥から、いま来た方向を振り返ると、道向かいに「春の海」の作曲などで知られる宮城道雄記念館が見えます。

小さな石の山と、道向かいの大きな石碑とが記憶に残った中町公園でした。

■碑文より「宮城道雄氏略伝」
宮城道雄は明治27年4月7日神戸市に生る。生後200日にして悪質の眼病あり9歳遂に失明し2代目神戸中嶋検校の門に入る。その藝術的天分は夙に音楽に発現し16歳にして處女作「水の変態」を成し、爾来「春の海」「秋の調」「落葉の踊」「櫻変奏曲」等幾多の名曲あり。独自の妙音は一代を風靡して盛世の新日本音楽と称せらる。
昭和5年東京音楽学校に迎えられて講師となり、同12年には同校教授たり。19年高等官三等正五位に任せられ、昭和24年には東京藝術大学講師たり。31年6月正四位勲四等に叙せられ 旭日小綬章の授興を受く。その間芸術院会員の拝命、放送文化賞の受賞、世界民族音楽舞踏祭に日本代表として渡欧などの栄譽ありしを、昭和31年6月24日、関西交響楽団との協演のため大阪市に向う途上列車銀河より東海道刈谷駅付近の鉄路に転落せるを発見。手当中翌25日光輝ある62年の生涯を終りぬ。
口述及び点字写字機に依る「雨の念仏」「騒音」「垣隣」の詩趣多き随筆の類を收めたる全集三巻の遺著あり。亦その詞藻を見るに足る。
右 七周忌に當り屬により  遺友 佐藤春夫 撰

(2022年11月訪問)

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