豊見城市の根差部(ネサブ)地区は漫湖北岸の丘陵上にあたり、豊見城ニュータウン等の新興住宅地として開発された区域も多いのですが、中心部には昔の集落の形が残っています。その集落と新興住宅地の境界近くにあるのが根差部児童公園です。
公園のすぐ隣にはウガン山と呼ばれる小丘があり、ここに集落の大切な拝所が集まっていますので、公園部分も伝統的な共有地の流れをくむ用地ではないかと考えています。
まずは公園本体から。ざっくりと2,000平米くらいのやや傾斜がある敷地ですが、その1/3ほどが平坦な広場として造成され、残り2/3がウガン山へと連なる斜面地のまま遊具コーナーや園地として整備されています。
メイン遊具は、スパイラル滑り台を軸に据えた複合遊具。
それほど大きくはないのですが、ラダー、雲梯、登攀壁などがたくさん付いており、小学生でも楽しく遊べそうです。
ただ、登攀壁のデザインだけはよくわかりません。
草萌ゆる情景なのか、あるいは上からは太陽に照らされ下からは火に炙られて進退窮まっているのか。
その横には2連ブランコ。
揺れる動物遊具は白黒模様のホルスタイン牛。
沖縄にも乳牛のホルスタインがいますが、どちらかと言えば肉牛産地で黒っぽい牛が目につくので、子供たちにはここで乳牛に親しんでもらいたいと思います。
遊具はこれくらいで、あとは広場を走り回って遊ぶことになります。
ちょうどこの時は、近くの保育所か幼稚園の皆さんが遊びに来ていました。
一方、こちらが細道一本挟んだ向かいにあるウガン山。
冒頭で「拝所が集まっている」と書きましたが、現地にはグラウンドゴルフ場の看板も掲げられており、公園的な利用もされているようです。
でも、それほど広い平坦地があるわけではなく、グラウンドゴルフのコースは取れそうな気がしないので、練習場所くらいの扱いでしょうか。
拝まずに林を一周して運動するのにもよい場所ですが、公園ではなさそうなので、ここでの紹介は控えめになります。
(2022年3月訪問)
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