大阪府南部の金剛団地は、1960~70年代にかけて富田林市から大阪狭山市にまたがる丘陵地を切り拓いてつくられた大規模団地です。URの中層団地と分譲戸建が広がる中に大小の公園やプレイロットが計画的に配置されており、その中でもスポーツ利用の拠点となるのが金剛中央公園です。
周囲から見ると落ち込んだ谷地形の中を平坦にした敷地になっており、中心部は広く野球場として使われていますが、周囲には体育館やプール、テニスコートなどのスポーツ施設と、遊具広場が取られています。
下写真は、周りの道からプールやテニスコート越しに野球場の方を眺めたところ。向こうに行くに従って下がっている様子が見て取れます。
大きな交差点に面したメインエントランスは緑に包まれた急階段。気持ちがよいのは確かですが、足元が不安な年配の方には厳しい状況です。
まちびらきの時は人もみな若々しかったのでしょうが、時代は移り変わります。
かと言って、ほかに下りるところも見当たらないので、階段に向かいます。
下りた先は遊具広場になっていました。
クスやケヤキなどの木立の下に、滑り台、ブランコなどの遊具と、大人向けの健康器具が何点か置かれています。
地形的には谷地で、そこに背の高い樹木が林をつくっているので、子供の遊び場としては少し暗く湿った印象を受けます。
その横には25メートルプール。
訪ねたのが4月だったのでハッキリとわかりませんが、もう使われていないように思います。
テニスコートと、奥には体育館(スポーツホール)。これらもかなり草臥れていますが、こちらはまだ現役です。
体育館は、いわゆるママさんバレーとか卓球とか、ご近所の方々が楽しむスポーツには手頃なサイズです。ご近所に1つあると、とても便利ですね。
体育館の横から園外への出入口があったので、外から体育館方向を見上げてみました。
公園自体も谷底だと思ったのですが、その外にはさらに険しい谷が続いており、建設当時のダイナミックな造成の一端が伺えます。
園内に戻って、残る施設は野球場です。
外野は芝生で両翼80メートルほど。少年野球には広すぎるほどです。
外野をグルっと取り巻くように園路が通っており、園路とフィールドの間の斜面地は、桜並木の外野スタンドになっています。花が咲く頃にダラダラと野球を眺めることができれば楽しそうな構造です。
とは言え、外野が広いので、草野球レベルでは滅多に近くまで打球が飛んでくることはないように思います。
もう少しだけ周りの道からのアプローチが良ければ、もっと楽しめそうな金剛中央公園でした。
(2022年4月訪問)
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