3078/1000　妙法寺台小公園（神戸市須磨区）

神戸市営地下鉄の妙法寺駅周辺では、市街地開発が進んでいる割には字名も多く残っており、周りの●●台や●●ヶ丘といった町名に慣れた耳には、逆に新鮮に感じます。
そんな妙法寺の中でも、字”トン松”の住宅地にあるのが妙法寺台小公園で、No.1925 妙法寺西公園があった字“ぬめり石”と並んでインパクトがある字名だと思います。

ちなみに下に引用したのは『もーれつア太郎』（作：赤塚不二夫，フジオ・プロ）に登場するブタ松親分ですが、トン松とは特に関係はありません。そしてトン松は、おそ松くんの兄弟の一人でもありません。

赤塚不二夫公認サイト「これでいいのだ!!」より https://www.koredeiinoda.net/manga/s_butamatsu.html

街道から公園のある住宅地へと向かう道も、いかにも旧村と新興住宅地のボーダー付近という雰囲気があって、とてもいい味を出しています。
知らない人は、この笹薮の向こうに戸建住宅地があるとは思わないことでしょう。

坂道を登りきったところの笹薮の裏側には、こんな公園がありました。

小さな敷地を2段に切り分けて、高低差を活かす形で滑り台とラダー遊具を設置しています。
ラダー遊具の下部にあたる斜面には事故防止のためのゴムマットが敷かれているのですが、砂場や階段の縁石と距離が近いので、肝心なところでちょっと力不足です。

正面からよく見ると、ラダー遊具は地形に合わせて左右の足の長さを調節するために、足元の方の網目の大きさを少し変えているように見えます。
現地では気づかなかったので、カメラのレンズ歪みなのか、本当にこんな形をしていたのかがわかりません。次の機会があれば、しっかり確認してきます。

上段側はベンチと植栽だけがある小広場になっています。

小さな園内ですが花壇は大きく取られており、ご近所の皆さんによって冬の花が植えられていました。
小さな町にひっそりと咲く妙法寺台小公園でした。

（2022年1月訪問）