伊良皆(イラミナ;現地読みならイランマ)は読谷村の中心部付近に位置する集落で、国道 58 号に面しています。
読谷村の資料によれば「“絵図郷村帳”(1646年)、“琉球国高究帳”(17世紀中頃)に『ゑらきな村』とみえます。-中略- 沖縄戦前は国道58号を挟んで集落を形成していましたが、戦後は東側が米軍基地(嘉手納弾薬庫)として接収されたため、西側への移転を余儀なくされ現在に至っています。」とあります。
現・嘉手納弾薬庫に集落があった時代は沖縄県内でも有数の水田地帯だったそうですが、現在の集落はやや小高い丘に移っており、国道沿いで利便性の高い住宅地といった色合いになっています。伊良皆公園は、そんな町の一角にある小公園です。
伊良皆公園は、そんな町の一角にある小公園です。
地区公民館の裏側にあたり、公園主要部には建物の横の細い坂道園路を登っていかないとたどり着きません。
入口の両脇には、大きく吠える獅子の像。
坂道を抜けると、意外に広い広場空間がありました。
公民館の2階部分から公園広場の方に向けてステージが設けられていました。ちょっと無骨なデザインではありますが、地区のお祭りの時には力を発揮するものと思われます。
この広場の周りには、いくつかの手製遊具が作られていました。タイヤブランコ、
縄ばしご、
木製ブランコなどです。どの遊具も高さ4~5メートル以上ある枝にぶら下げてあるので、最初にロープを通す作業はなかなか大変だったろうと思います。
広場を通り過ぎると、公民館とは逆方向の集落の方へ抜けられる細身の区域もあり、ここに滑り台や雲梯、東屋などが設置されています。
確かにブランコがないので、役場が作ってくれないならと、手製遊具の出番となったのかも知れない伊良皆公園でした。
(2021年11月訪問)
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