読谷村の大湾(オオワン)は、読谷村の資料によれば「17世紀の史料にはただ湾(ワン)村だったものが、18世紀の史料では大湾になっており、浦添の小湾(コワン)と区別するために琉球王府によって改められたと考えられる」そうです。
ここで言う湾は、ただの地形ではなく船が集まることができる湊になっている場所という意味だと思いますが、大湾地区はNo.3056 泊城公園があった比謝川河口付近から1.5kmほど遡った位置にあるので、昔はそのくらいの区間の川沿いにワチャワチャと小舟が集っていたものかと考えます。
さて、そんな大湾の大湾公園は、比謝川からはさらに500メートル以上離れた住宅地の坂下にあり、川も湾もまったく縁遠い小公園です。
坂の上から公園全体を見渡せます。谷尻のガケ下の窪地を使った小さな敷地ですが、全体が芝生敷きになっている中を8の字に園路が通っており、ちょっとしたウォーキングなどに使いやすくなっています。
改めて園内。入口からも全体が見通せて、遊具までの道筋がハッキリしているので、子供たちにも安心です。
遊具は大・小2つの滑り台、2連ブランコ、揺れる動物遊具など。
園路沿いのスペースにコンパクトに収められています。
比較的新しい遊具ばかりなのですが、No.3052 古堅第二公園と同じような状況で、3つあった揺れる動物遊具のうちトラ型3を除く2つが撤去されています。やはり相互の距離が近すぎたせいだと思います。
それにしても、あと2つはいったいどんな動物だったのか、そしてなぜいつもトラだけが生き残るのか?
謎は深まるばかりの大湾公園でした。
(2021年11月訪問)
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