中殿北公園は、JR西宮駅から北へ真っ直ぐ伸びる道路と、地域の幹線道路である山手幹線との交差点に面した小公園です。立地を文字にするとすごく良い場所のようで、実際に立地はとても良いのですが、その割には今ひとつ掴みどころがない公園です。
なにしろ、ほぼ高木のみの植栽地なのです。
宮沢賢治の「虔十公園林」のようというと大げさですが、まっすぐに背を伸ばした針葉樹が2列に並んで植えられています。
公園ができてから20数年生のヒノキにしては幹が太いので、セコイアでしょうか?
じつはずっと2列並木ではなく、中央に1本だけ飛び出して植えられています。ですので、正確に言えば、中央に1本、両サイドに2×2本ずつ、合計9本の針葉樹でシンメトリーな植栽空間が構成されていると言えましょう。
そう考えると中央で一番シンボルとなるべき樹が、一番細くて弱々しく、枝葉も少なくて何だか心配になる状態です。
その他の施設といえば、交差点に直面するところにまとまってスツールが置かれているくらいのものです。
歩道との境界部にもスツールと同じような立方体の石が並べられていますが、スツールには木製の座面があるのにこちらにはないので、こちらは境界石なのだろうと考えます。
まぁ座りたければどちらに座っても構わないと思いますが。
交通量の多い道路に面しているので今ひとつ落ち着かないのですが、通りすがりにちょっと休むのに向いている中殿北公園でした。
(2022年2月訪問)
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