南片原公園は、No.2972 岡東公園から南へ200メートルほど離れたところにある小公園です。
面積は約2,300平米でNo.2972と比べれば1/4程なのですが、住宅地の中の遊び場型の公園としては手頃なサイズです。
敷地は東西に長い長方形をしているのですが、東側の入口から入ると、いきなりカラフルな円盤を積み重ねたような構造物が現れます。
見た瞬間に思い出したのは、ハノイの塔と呼ばれるパズルのことです。
Wikipediaより引用 |
登ってみると、当たり前ですが杭は刺さっておらず、2方向に向けて滑り台が出ていました。
こっちが園内主要部の西行き。
こっちはシーソー経由で外に出てしまう南行き。
具体的な遊具の要素は滑り台以外にはないのですが、大きな石段がぐるりと続いているので、上ったり下りたり、みんなで座っておやつを食べたりと、使いみちは色々あるように思います。
園内主要部へと向かうと、まず現れるのは大小様々カラフルな遊び台がニョキニョキと生える砂場です。
細かく言えば、砂場遊びをすべきは小さく区切られた方で、遊び台が生えている方は転落事故防止のために足元が砂にしてあると見るべきなのでしょうか。
まぁでも間が詰まりすぎていて、転落する先がないという気もしますが。
その先に、鉄パイプばかりで作られた工ユニークな形のシーソーがあります。
当然、実物は溶接して作られているのですが、針金細工のように折って曲げて作ったようにも見えてきます。
あともう一つ、面白いと思ったのは支点の低さです。
園内にもう一組あるシーソーは通常型で、大人の膝高くらいの位置に支点があるのですが、
こちらの鉄パイプシーソーは、地面にめり込まんとする位置に支点があります。
こんなに地面に近いと湿り気で錆びやすいようにも思うのですが、かなり長持ちしているようですし、そう単純なものでもないようです。
そして、ここにも幼児用プールがありました。
No.2972では「けっこう珍しい施設を見つけた」と思ったのですが、和歌山市街地ではそうでもないようです。
構造はNo.2972のものとまったく同じように見え、標準設計が出回っていたものと思われます。
ということは、それだけたくさん作られたということなので、ある時期の和歌山市の公園には欠かせないアイテムだったのでしょう。
そしてプールの横には動物遊具たちの別世界。周りからは落ち葉の海で切り離された孤島に住んでいるかのようです。
もしくは方舟にのる動物たち。遊びに来た子供がノア役になれば、旧約聖書ごっこができます。
そのほかに、滑り台や4連ブランコもあるのですが、どちらも少々傷みが出ているので、ペンキ塗り直しくらいはしてあげたいところです。
そして最後になりましたがキノコの四阿。大きなキノコの屋根の下に、小さなキノコのスツールが4つ。1つだけ飛び出している小キノコがアクセントになっています。
色々と楽しい施設が揃い、ご近所にひとつあると嬉しい南片原公園でした。
(2021年12月訪問)
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