神戸市西部の舞子海岸は、かつては街道沿いの松の名所として知られ、明治以降も皇族や政財界の大物たちの別邸などが設けられたところです。
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| 歌川広重『六十余州名所図会 播磨舞子の浜』（1853） |
昭和中期に、この海岸の背後に連なる丘陵地が住宅開発されて舞子台と名付けられます。しかし光があれば闇がある、丘があれば谷があるというのは世の常で、ここ舞子台小公園も「台」の名からは遠い谷底にあります。
公園のすぐ横には、暗渠化された水路上部を使った細道が通っているくらいなので、谷の中でも一番低いところだとわかります。
さて園内ですが、一つしかない出入口から眺めると左手に滑り台＆砂場、右手に鉄棒があります。
外周部には、イチョウやクスノキなど、良い場所で育てれば大木になる樹木が小ぢんまりと植えられています。
訪れたのは別に雨上がりでもない秋の日だったのですが、どことなく地面が湿っぽいのは地形的な条件によるものなのでしょうか。
秋空の下にひっそりと佇む舞子台小公園でした。
（2021年10月訪問）
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