焼ヶ崎公園は、山陽電鉄・網干駅の北に連なる住宅街の一角にある小公園です。
手元の資料では「ヤキガザキ」と読むことになっているのですが、この綴りで濁音が二つ重なる発音はあまり一般的ではないような気もして、やや資料を疑っています。私のような余所者には現地にかな書きの園名板でもあれば助かるのですが、そう都合良くはいきません。
約2,300平米の園内は基本的には一面の大きな広場なのですが、植え込みを使って1:2くらいの割合でゆるく区切られており、大きい方は土敷きの広場、小さい方は遊具コーナーとして設計されたと思われます。
ただ、わりと最近に遊具が大きく入替えられた様子があり、その時に遊具配置も変更されたように見えます。
ここなど、揺れる動物遊具を置くにしてはスペースが広すぎますので、もとは違う遊具があった場所に小さな遊具を入れ替えたものと思われます。
逆に滑り台や4連ブランコは、広場側に不自然に飛び出してきています。
近年、公園の遊具に関しては安全基準が厳しくなっており相互の距離・間隔を従来よりも広く取るようになっています。このため、古くなった遊具を新しいものに入れ替えようとすると、今までにあった場所には収まらないことも多く、結果として遊具を減らすという判断もなされます。
ここの場合は、広場側にスペースがあって幸いでした。
スペースといえば、敷地の南端に5メートル四方くらいの謎のスペースがありました。灌木植栽に囲まれて、公園の地面よりも30~40センチくらい掘り込んだようになっています。
パッと見ると池跡のようにも見えますが、それにしては道路側は堤にあたるものがなく、水は溜まりません。
園外から見ると、扉のついた柵があります。ということは、公園敷地の一角を使って、道路側から利用する何かがここにあったのだろうと思うのですが、それ以上の手がかりがまったくありません。よくある例としては、変電設備などが考えられますが...
もう使っていないのなら埋めてしまって公園として使えるようにしても良さそうなのですが、そうしていないということは、まだ何かに使っているのでしょうか。
変わるもの、変わらないものが同居する焼ヶ崎公園でした。
(2021年11月訪問)
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