山陽電鉄・網干駅の北側には区画整理事業地が広がっているのですが、その中でも市支所と並んで設置されている中心的な公園が狭間(ハザマ)公園です。
面積は4,000平米あり市街地としては広めなのですが、スポーツ施設等は入れずに、土敷きの広場を大きく取った施設内容になっています。
端の方に遊具、パーゴラ、健康器具などを集めているのですが、ここも境界を設けて広場と区切るのではなく、ひと続きの空間になっています。
遊具は滑り台、4連ブランコ、シーソーなど。
すべり台とブランコは、近年に新しいものに入れ替えられているようです。
遊具を囲むように、かなり距離のある足つぼ歩道が設置されています。
少し歩いてみましたが、数メートルも進むことができず、すぐにサルが支えるベンチにへたり込む羽目になりました。
ベンチを寄贈したライオンズクラブもそうなのでしょうが、地域の方々にとっては「中心的な公園と言えば狭間公園」という認識が広まっているのでしょう、ほかにも大きな記念碑がありました。
これは兵庫県議会議長などを努めた望月秀雄さんの記念碑。兵庫県の形をしており、兵庫県の本体部分は立てて、瀬戸内海の島部分は足元に表現されています。
■碑文より
元兵庫県議会議長/元姫路市議会議長/正五位勲三等瑞宝章
望月秀雄
明治38年12月8日広島県豊田郡木ノ江町天満 木材商森内屋の次男として生まれる
昭和2年4月、清流揖保川に育まれた商都網干を慕い生涯の地と定めた昭和17年9月網干町議会議員として政治の道に入る
以来政治の要諦は「誠」の一字につきるとの信念のもと45年の永きに亘り地方自治発展に尽くされた平成4年10月吉日寄贈 望月秀雄先生を偲ぶ会一同
淡路島はまだしも、姫路沖にあって全国的にはマイナーな家島諸島も入っているところが特徴的です。家島諸島(家島町)は、平成の大合併で姫路市と合併しているので、姫路市議会長、県議会長を歴任した人物の石碑としては外せなかったのでしょう。
もう一つは「親和連帯」と刻まれた網干土地区画整理事業の竣工記念碑。
区画整理は長い年月と大きな事業費が動くものだけに、記念碑も巨大なものになりがちですが、これも幅8メートルくらいある巨大なものです。
地域の色々な記憶を刻んでいる狭間公園でした。
(2021年11月訪問)
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